2022年7月27日水曜日

7月27日 「サンコウチョウの水浴び」三台のカメラで同時撮影

 暑い日が続いたかと思うと連日にわか雨・・・季節的に野鳥撮影が困難な日が続いています。そんな中、例年のようにサンコウチョウの水浴び撮影に夢中になっています。

今年は、新たにGO PRO 10を導入、三台のカメラの同時撮影を試みてみました。

久しぶりにYouTubeにアップしました。

2022年7月11日月曜日

7月10日 サンコウチョウの水浴び

 30度を超す暑い日が続いたかと思うと、一転梅雨空に戻ったかのような毎日・・・、なかなか出かけられないでいましたが、何とか合間を見つけて出かけました。

いつもより入るのが遅く心配しましたが、今年もこの水場にサンコウチョウがやって来てくれました。杉林に覆われているので光量不足、!SO感度を上げないよう、ぎりぎりのシャッター速度で狙うものの、やはりノイズの多さに悩まされます。画質の悪さはご容赦を・・・

宮城の野鳥

宮城の野鳥

画素数とISO感度について・・・ 2022年7月23日改訂

いまだに勘違いしている方が多いようですが、「画素数が多いカメラ=良いカメラ」。勿論、解像度の面から考えればもっともなことではありますが、逆に暗所撮影性能の面からみるとこれが不利な要素になってしまいます。

自分がどのような写真を撮るか、どのような場所で撮るかによって、それに向いたカメラは必然的に違ってきます。例えば、私のような小さな野鳥をメインとした構図の野鳥写真を撮影するのであれば、開けた明るい場所では、よりトリミング耐性の高い画素数の多いカメラが断然有利ですが、今回のようなあまり光が入らない暗い場所であれば画素数が少なく暗所撮影性能の高い(ノイズが少ない)カメラの方が向いています。

具体的には、フルサイズでは解像度の高い4500万画素以上が一般的に比較的明るい場所での野鳥撮影に、暗所撮影性能の高い2000万画素以下(常用ISO感度50000以上)が、早朝や夕方、そして曇り空や森や林の中など暗い場所での撮影に適しています。

また、レンズの性能も野鳥撮影にはとても重要で、APS-C(ニコンはDX)サイズなら400㎜~500㎜、フルサイズなら600㎜~800㎜程の焦点距離が必要になります。さらに、レンズの明るさ(f値)もかなり重要で画質の良し悪し(ノイズの多い少ない)に直接関わってきます。今回のような薄暗い場所での飛翔野鳥の撮影では、シャッター速度は1/1000より下げることができないので、暗所撮影性能の高いカメラとf2.8~4の超明るい望遠レンズを使い、ノイズの発生を抑えるために、できるだけ低いISO値で撮影するのが理想です。

勿論、野鳥撮影に関しては、カメラのAF性能、最近はやりの野鳥認識や瞳認識精度とその追従性、さらに連続撮影枚数、撮影枚数/秒など、レンズも単焦点かズームか、モータ駆動方式、手振れ防止性能など他の要素もいろいろと加わるので一概には言えません。

私のような野鳥撮影スタイルであれば、フルサイズであれば画素数の多い(4500万画素以上)カメラと画素数の少ない(2000万画素程度)カメラの二台持ち、レンズは400㎜のf2.8に2倍のテレコンか500、600㎜のf4に1.4倍のテレコンが理想ですが、体力的にこれらをもって山の中を歩き回るのは容易ではありません。と言うか、とても無理です。三脚を立て椅子に座っての待ち撮りスタイルであれば可能かと思いますが、野山歩きが大好きな私には到底向いていないスタイルです。サンコウチョウやヤマセミなど数種類の野鳥だけは別ですが・・・やはり、小さな野鳥撮影には軽いAPS-C機の方が向いているかもしれません。フルサイズと比べて面積比で約43%(ソニーやニコンなどソニー製の映像素子を使用しているメーカーの場合。キャノンは約38%)なので、2000万画素ならフルサイズ機の約4600万画素(キャノンなら約5200万画素)に相当します。フルサイズ機なら当然高画素機の部類に入ります。しかも500㎜の望遠レンズを装着した場合、フルサイズ機の1.5倍 750㎜(キャノンなら約1.6倍800mm)に相当しますので、その分短く軽いレンズで同じ画角を得ることが可能です。小さな野鳥狙いで、野山を歩き回り、手持ち撮影中心の私の場合はやはりこの辺が一番向いているかもしれません。

カメラの良し悪しは画素数の数字で決まるものでないという事は確かです。どのような環境で、どのような対象物をどのような画角で撮影するかによって、それに適したカメラは違ってきます。勿論画素数が多くて暗所撮影性能も高いカメラがあればそれに越したことはありませんが、今の技術ではどんなに高価なカメラでもこの相反する条件をクリアーすることは出来ません。そんな中で、なんとEOS R5は、4500万画素でありながら常用ISO感度51200・・・この性能には驚きです。私が今愛用している一眼レフのD500は、APS-C機ですが、2088万画素(フルサイズ換算約4800万画素)でありながら常用ISO感度が51200、すでに生産終了品となってしまいましたがこれもいまだに素晴らしい性能です。

「小さな野鳥」専門のアマチュアカメラマンである以上、予算と性能、操作性、それに体力(軽さ)、外観などを考慮し、どこかで妥協点を見つけるしかありません。私なりに妥協点を見つけて先日ポチッしたZ9と800㎜f6.3は、納期が6か月以上、やはり手持ち撮影中心の私には重すぎるなどの理由でキャンセルしてしまいました。新たに選定し直したいと思います。

AF性能、連続撮影枚数などで申し分のない現在使用中のD500(ニコン)と同等かそれ以上の性能のミラーレス機(DXサイズ)と近日発表されるであろうPFレンズではない超軽量の600㎜f5.6(2Kg以下希望)、さらに200-600㎜が待ち遠しい限りです・・・が、D500のようなクロスセンサーではなく、ソニーと同じハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF)、超音波モーターではなくリニアモーターなので、野鳥撮影、特に小さな野鳥の飛翔撮影には無理があるような・・・。かと言ってデュアルピクセルAF、超音波モーターとより性能が良さそうなキャノンに切り替えるにも、ニコンのような比較的明るく手持ち可能な軽い単焦点の500mm(f5.6 Fマウント・PFレンズ)・600mm(Zマウント・近日中に発表)・800mm(f6.3 Zマウント・PFレンズ)のようなレンズが見当たらない・・・、いくら軽くてもf11では暗過ぎて日常的に使えず、実に残念です。私のように小さな野鳥撮影専門者にとっては、各メーカーそれぞれに一長一短があり選定に困ってしまいますが、いつかどこかで妥協して決めるしかないでしょうね。それまでは使い慣れているD500と軽い500㎜PFレンズで頑張ります。