「ミラーレス」なるものを購入し、今日、初めて写真撮影に使ってみました。
もともと野鳥写真を撮ろうと思ってミラーレスを購入したのではなかったのですが、物は試し、野鳥写真にも使えるかなと思い使ってみました。
結果は、やはり私のような野鳥撮影スタイルには使いにくい事がはっきりわかりました。
第一の理由は、やはり瞬間の撮影が出来ないという事、常に電源は入れていても、消費電力の関係から時間がたつとファインダー(EVF)は自動的に消えてしまいます。いざ野鳥を発見して撮影しようとした時にシャッターボタンを半押ししてもEVFがすぐに立ち上がらず、野鳥がハッキリ見えるまで1~2秒のタイムラグが生じてしまいます。風景写真やポートレートなどではどうってことのない時間ですが、私のような野鳥撮影スタイルにとっては致命的です。野鳥達は待っていてくれません、シャッターを押す時にはもういなくなってしまうことが多々あります。
第二の理由としては、やはりEVFの画像に違和感を感じてしまう事です。現実に目の前に見える野鳥が、ファインダーを通してみると全く別の世界にいるような感覚を持つと同時に一瞬の迷いを生じさせてしまいます。ミラーレスの場合、光学式ファインダーと違っていったん補正を加えて映像に変換してからファインダーに映し出すので、その時設定していた露出補正の数値にどうしても左右されてしまいます。これはいくらEVF画像を良くしたからと言って解決できる問題ではありません。一瞬の出会いを切り取る私のような撮影スタイルには向かない理由です。
第三の理由は、電池の減りが早い事、普通の一眼レフなら少なくても2~3日は持つ電池が、数時間で無くなってしまいます。朝から夕方まで野山を歩き回り、ときには千枚以上の野鳥写真を撮る時もある私にとってはこれも致命的な欠点です。
第四の理由は、ボディーが小さすぎること、ボディーを小さくしたことで、とっさの設定が簡単にできないことです。普通の一眼レフならファインダーをのぞきながら余裕をもって操作できるシャッタースピードや絞りの調整ダイアルが小さすぎて回しずらい・・・。野鳥撮影は状況に応じて一瞬の操作を必要としますが、その度にどうしてもストレスを感じてしまいます。
第五の理由としては、一部のハイエンドンのミラーレスを除き、表示パネルが無い事です。これはボディーを小さくするために必然的に無くなってしまったようですが、これが無いと設定の確認が簡単にできず、常に状況を判断し設定を変えながら行動しなければならない私のような野鳥撮影スタイルにとっては極めて使いずらいです。
以上の理由から、今回購入したミラーレスは、野鳥写真撮影には使わず、最初の目的だった野鳥動画撮影専用に使おうと思います。
毎日のように、河津桜にメジロがやってきます。
沢山撮らされてしまった「桜メジロ」の中から、今日の一枚です。