2023年8月18日金曜日

ノイズ除去 (Adobe)

Lightroom Classicノイズ除去

今日は私が最近の画像編集で常用している「Lightroom Classic」ノイズ除去機能についてです。すでに多くの体験記事が投稿されているので今更の感がありますが、改めて私なりに検証してみたいと思います。
今回は、以前使用していたOM-1で撮影した画像を使用します。このカメラはご存じのようにマイクロフォーサーズ機なのでイメージセンサーが小さく暗い所ではノイズが出やすい欠点がありますが、その他の点では大変素晴らしいカメラだと思います。今は「連れ合い」が使用していますが、軽いし性能・機能ともに大満足、もうこのカメラにべたぼれ、日々の野鳥撮影で愛用しています。

私がOM-1を使っていた時に撮影したルリビタキです。
画像が大きすぎるので、Squooshdeで投稿サイズ用に小さくしました。
OM-1  300㎜ f4+1.4× (フルサイズ換算840㎜)

見やすい大きさにトリミングしました。

その画像にノイズ除去(NR)をかけました。

若干奇麗になった感じはありますが、これだけだとスマホの画面では見分けがつきにくいかと思いますので、前回と同じように同じ部分を拡大してみました。

ノイズ除去前

ノイズ除去(NR) 後

明らかにノイズが無くなっています。もちろんこの程度の画像だと今までのやり方(手動)でも同じくらいには調整できますが、ワンクリックでディテールも程よく調整してくれるのはありがたいですね。ただし、もう大半の方がスマホで見る時代、ネットにあげるだけならばここまで吟味しても意味がないかもしれません・・・

このくらいに拡大するとやはり解像度の低さ(2037万画素)が目立ちます。先日も述べましたが、Lightroom Classicで同時に解像度も2倍、3倍とアップできたらもうはっきり言って野鳥撮影は軽い超望遠レンズが使えるOM-1に戻った方がいいかもしれません、とは言っても「連れ合い」が大変気にいっているので今更返してくれとは言えませんが・・・。被写界深度が深くボケ感がいまいちなのもこのカメラのネックですが、それも画像編集ソフトで簡単にきれいなボケ感が出せるようになればしめたものです。とにかくAFの迷い(小さな野鳥を見失って背景にピントをとられてしまう)が多い像面位相差方式のミラーレスカメラの中で、カメラ内部で詳細なAFリミッターが設定できるOM独自の機能は野鳥撮りにとって非常に有難い存在です。

Adobeのこの一連の機能はGPUの性能にかなり依存しています。性能の低いGPUだと処理速度が遅く、かなり時間がかかってしまいます。1枚の画像処理に10秒以上かかる場合はGPUを交換するか、PCその物を高性能機に交換する必要があるでしょう。


2023年8月14日月曜日

スーパー解像度 (Adobe)

 Adobeのスーパー解像度を試してみました

最近のAI技術の進歩は目覚ましく目を見張るものがありますが、取り合えず私の使える範囲内で古い写真を再編集してみました。今後この方面の技術は日毎に進歩するものと思いますので、機会があるごとに対応していきたいと思っています。現在私が使用しているAdobe Lightroom Classicノイズ除去(自動)は残念ながらスーパー解像度と同時使用ができませので、今回はスーパー解像度のみとし、それに伴う若干の補正やノイズ除去(手動)の手直しだけにとどめてあります。将来的にはスーパー解像度とノイズ除去(自動)の同時使用が可能になるのではないでしょうか・・・楽しみです。

過去の写真を「スーパー解像度」を使って縦横2倍にした画像です。

過去の写真にスーパー解像度を試してみました
(元々の画像ではなく、すでに大きくトリミングした画像を処理しています)

過去(2015年10月9日)に撮影し、当時のGoogle+に投降した画像です。


これだけだと横構図、縦構図の違いだけで、実際の違いは分かりにくいと思いますので、それぞれ同じ部分を拡大してみました。



説明するまでもなく、上が「スーパー解像度」を使用した画像です。明るさやコントラストも再調整したので、より鮮明に見えるようになったかと思います。当時使用していたカメラはニコンのD7200、DXサイズで画素数が2416万画素でしたので、スーパー解像度で縦横2倍、画素数で4倍の9664万画素になった計算です。ただしこれはあくまでも計算上の数字であり、実際に高画素機を使用した画像と比べてみないとその違いは分かりません。最近はカメラにも似たような機能が内蔵されてきましたが、三脚が必要、動き物はダメ、連写ができない、JPEGしか出せないなどの制約があり風景写真ならまだしも野鳥撮影にはほとんど使えません。

フルサイズなら6000万を超える高画素機もすでに登場していますが、このような編集ソフトの性能が向上してくると、これからの野鳥撮影では画素面積が小さいカメラでも、さらに画素数の少ないカメラでも使える範囲が増えそうな気がします。

それにしても低画素機の画像がワンクリックでこれほど鮮明になるとは・・・、AI技術がどこまで進歩するのか、私が知ることができないであろう将来が不安(?)です。

最近の画像編集作業では「ノイズ除去」を多用していましたが、場合によっては「スーパー解像度」を使った方がいいかもしれませんね。

今年の夏は異常な暑さですね。私の場合、あくまでも趣味としての野鳥撮影なので無理は禁物、エアコンの効いた部屋にこもり一日中パソコンに向かって遊んでいます。涼しくなったら活動再開です。