2024年7月9日火曜日

2024年北海道の旅 その18 シマフクロウ(1)

 北海道と言えばやはりシマフクロウ、と私は思っていますが、そこは絶滅危惧種でもあるのでなかなか出会えるチャンスはありません。許可を得た専門のガイドさんに案内を頼んで行くことも可能だと聞いてはいましたが、熊の生息域に入り込む危険や行程の難しさなどから躊躇していました。そんな折、手軽に見られる場所があるらしいとの情報を得、調べてみたらありました。ただし、そこは自然の川ではあるが、傍に池を作りそこに餌の魚を人間が補充しているとのこと、夜間の照明も設置されているとのことでやはりためらってしまいました。今まで餌付けされた野鳥は絶対撮らないと決めて行動している私にとっては許容できる範囲かどうかの判断が難しく感じました。
写真を撮る目的だけで安易に渡り鳥に餌付けする行為は、野鳥の警戒心を削ぎ他の小動物達からの被害を増大させ、さらに豊富な餌で渡りのタイミングを狂わせ、渡り鳥に致命的なダメージを与えてしまいます。そんな行為を平気で行っている人たちがいることに怒りさえ感じていた私なので、餌の補充と夜間照明、そしてそれが営利目的で行われていることなどに疑問を抱き、詳しく調べてみました。

いろいろな意見があり、さらに迷ってしまいました。餌付け行為が自然界(シマフクロウ)に与える悪影響、環境の変化で餌の確保が難しくなったシマフクロウの現状、この餌場を利用しているシマフクロに毎年雛が誕生し個体数が増加している状況、今この行為が中止された場合と今後も継続した場合の影響・・・、専門家の間でも意見の違いがあり、なかなか結論は出ないようです。

迷いながらも宿のホームページ(http://fishowl-observatory.org/)に書かれている内容(シマフクロウの繁殖・保護に役立っている云々、照明はシマフクロウの目に危害を与えない方法でやっている云々などの文面)を信じ、一度だけならと足を運びました。


シマフクロウの飛び出し、
まさかこんなタイミングで連続撮影ができるとは
思っていませんでした
よほど運が良くなければ撮れないアングルらしい・・・
シマフクロウの飛び出しです

シマフクロウの飛び出し連続写真です

シマフクロウの飛び出しの瞬間の連続撮影です

シマフクロウの飛び出しの連続撮影です

餌を捕りにやってきたシマフクロウ、
この枝に止まってから下の池に飛び降ります。
餌を捕りにやってきたシマフクロウです

シマフクロウはこの枝に止まってから下の池に降り立ちます

次回に続きます。