野鳥写真展まで残すところ1週間、明日はとうとう仮展示の日となりました。80数枚のパネルをうまく並べることができるかどうかとても不安です・・・。高さの調整、横の間隔、並べる順序、照明の明るさなどなど心配な事ばかりですが、今更どうにもなりません、当たって砕けろですね、私が砕けちゃダメですが・・・
家の中での準備作業が続いたので、今日は久しぶりに近くの山を歩いてみました。
午前中に行った所は毎年必ずサンコウチョウの姿を確認することが出来た場所ですが、何故か今年は遠くの鳴き声は何とか確認できたものの姿は全く見えず・・・、先日オオタカの営巣を確認した前後から小さな野鳥達が全くいなくなってしまったのと関係がありそうで嫌な感じがしてなりません。もしかすると今年はこの場所でのサンコウチョウの観察は絶望的かもしれません。
ところが、午後から入った森では早速サンコウチョウが出迎えてくれました。突然目の前に現れたのでなかなかピントが合わず、しかも近すぎてフレームアウト、カメラを縦に構えて何とか1枚だけはカメラに収めることが出来ました。この森ではもう1か所、さらにちょっと離れてもう一か所、三か所でサンコウチョウの姿を確認することが出来ましたが、他の2か所では単なる証拠写真程度で終わってしまいました。
野鳥写真を綺麗に撮るための三要素、それは第一に光です。暗過ぎても明るすぎても駄目で、経験上薄曇りくらいがちょうどいい明るさです。暗過ぎるとノイズでザラザラの画像になってしまいますし、明るすぎるとコントラストが強すぎて白トビが発生しやすくなります。枝葉の影がかぶって醜くもなりますね。風景写真なら好まれる逆光も野鳥写真の場合は望ましくありません。常に太陽を背にして野鳥を撮るように気を付けましょう。第二には背景です。野鳥写真は野鳥が主役、その野鳥が目立たなくなるような背景ではどうしようもありません。バックが抜けて綺麗にボケてくれるのが理想です。最後はやはり距離ですね。基本的に野鳥は人間を怖がっています。こちらの動きを察してすぐ逃げてしまうので、なかなか近づくことが出来ません。たまたま近くで撮影することが出来たらそれはラッキーです。高価な明るい望遠レンズが購入できればそれらの要素もある程度カバーできますが、重すぎて持ち運びが大変など別の問題が発生してしまいます。
今回の写真は、すぐ目の前だったので距離的には良かったものの、暗過ぎて画像全体がノイジー、しかもバックが近すぎてうまくボケてくれませんでした。三条件がそろうことは滅多にありませんね・・・